ニュートリノ「超光速」は誤り

 名古屋大学などの国際研究チーム「OPERA」は8日、ニュートリノが光より速く飛んだとする実験結果について、「実験にミスがあった」として撤回しました。

 ニュートリノは素粒子の一種で、1953年から1959年にかけて行われた フレデリック・ライネスとクライド・カワンの実験で初めて観測されました。

 このニュートリノについてOPERAが昨年9月に行った、スイスのジュネーブ近郊にある欧州合同原子核研究機関(CERN)から、約730キロ・メートル離れたイタリアのグランサッソー地下研究所までニュートリノを飛ばす実験で、ニュートリノが光よりも60ナノ秒(1億分の6秒)早く到達したと発表し、大きな議論を巻き起こしていました。

 ”光よりも速い物質はない”と言うのがアインシュタインの相対性理論であり、現代物理学の大前提です。これが覆ると、物理学その物が覆りかねなかったのですが、結局実験装置の不備を修正した検証試験の結果を踏まえ、ニュートリノと光の速さには明確な差がないと結論づけ、京都市内で開催中のニュートリノ・宇宙物理国際会議で発表されました。

コメントを残す