世界に広がる肥満

 「60億人の世界人口のうち10億人が肥満。その一方で十分な食事を摂れない人は8億人いる」「国による差はあっても肥満は世界的に広がっている」。世界保健機関(WHO)は肥満に関してこのように警鐘を鳴らしています。

 世界的に見ると、中国や日本、アフリカの一部の国々では重度の肥満の割合が人口の5%以下に抑えられています。しかし、サモアの都市部では75%以上、アメリカの黒人などの特定層では45%と、肥満率が極端に高くなっています。中国でも、一部の都市では人口の20%が重度の肥満と分類されています。

 肥満の国際基準としては、体重を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が用いられています。例えば身長1メートル80センチで体重が90キロの場合、BMI値は27.8。BMIが25以上の場合は「肥満」、30以上の場合は「重度の肥満」に分類されます。

 アメリカでは成人の30%に当たる6000万人が医学的に重度の肥満とのデータがあります。また経済協力開発機構(OECD)によると、ヨーロッパでは一番重度の肥満の割合が高い国はイギリスで、人口の23%。

 しかし、比較的肥満率の低いヨーロッパの国でも、重度の肥満は増加傾向にあります。
 人口が6000万人を少し上回るフランスでは、10年前には重度の肥満の人口が360万人に抑えられていましたが、今日では590万人に増加しています。欧州連合(EU)全体では、45%以上の2億人が、ある程度の肥満に分類されると推定されまています。

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