プロ棋士1勝4敗

 プロ棋士5人と5つのコンピューター将棋ソフトが戦う団体戦「第3回将棋電王戦」最終第5局は12日、東京都渋谷区の将棋会館で行われました。

 ここまで1勝3敗で既に負け越しが決まっていたプロ棋士側は屋敷伸之九段(42)が将棋ソフト「ponanza」(開発者・山本一成さんほか)と対局、130手で敗れ、対戦成績1勝4敗で将棋ソフトの完勝に終わりました。昨年行われた第2回将棋電王戦は1勝3敗1分けでプロ棋士の負け越しにおわっており、これで2年連続プロ棋士の負け越しとななりました。

 第1局は菅井竜也五段(21)が98手で「習甦」に、第2局は佐藤紳哉六段(36)が95手で「やねうら王」に連敗。第3局で豊島将之七段が「YSS」に一矢を報いた物の、第4局で森下卓九段(47)が135手で将棋ソフト「ツツカナ」に敗北して負け越し。

 今回からルールが変わり、プロ側は本番と同じ状態のソフトと事前の練習が可能になり、開催前はプロ有利とも言われていましたが、蓋を開けてみればソフトの圧勝。
 第4局で敗れた森下卓九段(47)は「読みで勝負する人間は心理的に不安定で、ミスもする」とコメント。感情に左右されず、疲労もしないソフトの手強さを実感したようです。

スパイスが脳卒中に効果?

 アメリカ心臓協会主催の「国際脳卒中会議」で行われた研究発表によると、カレーに使われる黄色のスパイス「ターメリック」に含まれる色素などから作った新たな合成薬剤に、脳卒中後の脳細胞の再生を助ける効果があるかもしれないそうです。

 この新薬「CNB-001」は、カレーなど南アジアや中東の料理に良く使われるスパイスの一種であるターメリックに含まれる黄色色素「クルクミン」を含み、動物実験で脳細胞の再生作用が示唆されました。シダーズ・サイナイ医療センターのポール・ラップチャック氏によると、ヒトでの臨床試験も間もなく実施される予定という事です。

 研究によると、CNB-001には血栓を除去する働きは無いものの、ウサギに投与すると「1時間(これはヒトに換算するとおよそ3時間に相当する)のうちに、脳卒中が原因で筋肉や運動操作に障害が起きる”運動障害”が減少した」としています。

 ターメリック自体の効用にはこれまで、体内への吸収があまり良くないことや、高濃度で対象に到達しにくいこと、血液脳関門を通過しないなどの問題がありました。しかしラップチャック氏はCNB-001について、「血液脳関門を通過して、脳に迅速に伝達され、神経細胞の生存に関連するいくつかの重要なメカニズムを調整する」と説明しています。

ニュートリノ「超光速」は誤り

 名古屋大学などの国際研究チーム「OPERA」は8日、ニュートリノが光より速く飛んだとする実験結果について、「実験にミスがあった」として撤回しました。

 ニュートリノは素粒子の一種で、1953年から1959年にかけて行われた フレデリック・ライネスとクライド・カワンの実験で初めて観測されました。

 このニュートリノについてOPERAが昨年9月に行った、スイスのジュネーブ近郊にある欧州合同原子核研究機関(CERN)から、約730キロ・メートル離れたイタリアのグランサッソー地下研究所までニュートリノを飛ばす実験で、ニュートリノが光よりも60ナノ秒(1億分の6秒)早く到達したと発表し、大きな議論を巻き起こしていました。

 ”光よりも速い物質はない”と言うのがアインシュタインの相対性理論であり、現代物理学の大前提です。これが覆ると、物理学その物が覆りかねなかったのですが、結局実験装置の不備を修正した検証試験の結果を踏まえ、ニュートリノと光の速さには明確な差がないと結論づけ、京都市内で開催中のニュートリノ・宇宙物理国際会議で発表されました。

新型iPad販売、300万台を突破

 アップルの19日発表によると、日本・アメリカ・ヨーロッパなど10か国・地域で16日に発売した新型の多機能情報端末(タブレット端末)「iPad(アイパッド)」の販売台数が300万台を超えたそうです。

 前モデルは最初の3日間で100万台以上が売れるヒットでしたが、その勢いを大きく上回売り上げです。アップルはカリスマ創業者のスティーブ・ジョブスが昨年10月にパロアルトの自宅で亡くなっており、会社の行く先を不安視する声も上がっていましたが、先日17年ぶりの配当を発表、19日のNY株式市場では株価が最高値を更新するなど、勢いが衰える気配はありません。

 3日で300万台というのは凄い数字です。昨年ジョブスが死去する前には、アップルの時価総額がエクソンモービルを抜き、世界最大の企業となるなど、話題には事欠きませんでしたし、この2年間でタブレット端末の市場も広がっています。まだまだアップルに死角は見当たりません。