「工事の住民手みやげは交際費」税務調査で指摘

 東証一部上場の矢作建設工業(名古屋市東区)が名古屋国税局の税務調査を受け、2011年3月期までの7年間で約1億円の所得隠しを指摘されていたことが判りました。重加算税を含め約4000万円の追徴課税を受け、既に修正申告し納税したという事です。

 指摘を受けたのは、建設工事の際、騒音や車両交通の増加などで迷惑をかけるとして、地元住民に配る手みやげなどの「近隣対策費」。同社は経費として「工事原価」に算入していたが、国税局はこれを課税対象となる「交際費」と判断しました。また下請けへの発注工事費に紛れ込ませ、意図的に利益を圧縮したとして、重加算税も課されたとみられます。

 一般の会社でも、接待費や取引先などへの贈答品代などを経費に算入すれば、利益が圧縮され、納める法人税額は減ります。租税特別措置法は、矢作建設のような資本金1億円超の大企業は、こうした費用の全額を課税対象としています。
 ただ、全国建設業協会は2005年から「近隣対策費は、工事を円滑に施工するための必要経費で、一般の交際費とは異なる。課税範囲から除外してほしい」と繰り返し国に要望していました。

 矢作建設の2012年3月期の連結売上高は約624億円。広報担当者は「近隣対策費は工事原価に含むことができると考えてきた。指摘は真摯に受け止めている。意図的に隠したわけではないが、何に使われたか、正確には把握していない」と話しています。

自宅でできるSASの簡易検査サービス

 JAF(一般社団法人日本自動車連盟)とSASサポートセンター(一般財団法人 運輸・交通SAS対策支援センター)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の簡易検査が自宅でできるサービスを開始しました。

 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、医学的には呼吸が10秒以上停止する無呼吸の状態が一晩の睡眠中に30回以上生じるか、1時間あたり5回以上生じ、かつ自覚症状(苦しくなって起きる)を伴うものをいいます。

 症状には、「睡眠中、呼吸が止まる、大きないびきをかく」、「日中激しい眠気におそわれる」などがあり、肥満体形の方に多いといわれています(顎が小さいなど顔面の骨格による場合もあります)。

 高血圧、糖尿病、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの合併症を引き起こすリスクが高くなるため、早期発見、早期治療が重要と言われています。SASの潜在的な患者は国内で200万人以上といわれ、発症に疑いを持ちつつも入院して検査するのが面倒でそのまま放置している方も多いのが現状です。症状には、日中激しい眠気におそわれる場合があり、運転中に重大な交通事故を引き起こしてしまう可能性があります。

 JAFでは、SASサポートセンターの協力を得て、従来、事業所を対象として実施されていた「SASスクリーニング検査」を、JAF会員が個人で申込み、自宅で簡単に検査できるサービスの提供を可能にしたものです。