スパイスが脳卒中に効果?

 アメリカ心臓協会主催の「国際脳卒中会議」で行われた研究発表によると、カレーに使われる黄色のスパイス「ターメリック」に含まれる色素などから作った新たな合成薬剤に、脳卒中後の脳細胞の再生を助ける効果があるかもしれないそうです。

 この新薬「CNB-001」は、カレーなど南アジアや中東の料理に良く使われるスパイスの一種であるターメリックに含まれる黄色色素「クルクミン」を含み、動物実験で脳細胞の再生作用が示唆されました。シダーズ・サイナイ医療センターのポール・ラップチャック氏によると、ヒトでの臨床試験も間もなく実施される予定という事です。

 研究によると、CNB-001には血栓を除去する働きは無いものの、ウサギに投与すると「1時間(これはヒトに換算するとおよそ3時間に相当する)のうちに、脳卒中が原因で筋肉や運動操作に障害が起きる”運動障害”が減少した」としています。

 ターメリック自体の効用にはこれまで、体内への吸収があまり良くないことや、高濃度で対象に到達しにくいこと、血液脳関門を通過しないなどの問題がありました。しかしラップチャック氏はCNB-001について、「血液脳関門を通過して、脳に迅速に伝達され、神経細胞の生存に関連するいくつかの重要なメカニズムを調整する」と説明しています。

世界に広がる肥満

 「60億人の世界人口のうち10億人が肥満。その一方で十分な食事を摂れない人は8億人いる」「国による差はあっても肥満は世界的に広がっている」。世界保健機関(WHO)は肥満に関してこのように警鐘を鳴らしています。

 世界的に見ると、中国や日本、アフリカの一部の国々では重度の肥満の割合が人口の5%以下に抑えられています。しかし、サモアの都市部では75%以上、アメリカの黒人などの特定層では45%と、肥満率が極端に高くなっています。中国でも、一部の都市では人口の20%が重度の肥満と分類されています。

 肥満の国際基準としては、体重を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が用いられています。例えば身長1メートル80センチで体重が90キロの場合、BMI値は27.8。BMIが25以上の場合は「肥満」、30以上の場合は「重度の肥満」に分類されます。

 アメリカでは成人の30%に当たる6000万人が医学的に重度の肥満とのデータがあります。また経済協力開発機構(OECD)によると、ヨーロッパでは一番重度の肥満の割合が高い国はイギリスで、人口の23%。

 しかし、比較的肥満率の低いヨーロッパの国でも、重度の肥満は増加傾向にあります。
 人口が6000万人を少し上回るフランスでは、10年前には重度の肥満の人口が360万人に抑えられていましたが、今日では590万人に増加しています。欧州連合(EU)全体では、45%以上の2億人が、ある程度の肥満に分類されると推定されまています。